◆  エンジェルダスト起動編   ◆

「マゾヒズム」の本質とは
「圧倒的な力に自己の全てを委ねたい」という願望である。
「このコンセプトの世界像を描く」という、
「成人向けコンテンツの文化的側面を主眼においた
デジタルノベルの紹介」であり、
さらに「会社に通わず生活費を得る」という
当ブログの目的の、試みの一コマとして、
紹介の「必然性」があり、 
加えて「記事内容がわいせつな興味を喚起しないもの」
となっております。

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「だめ人間」の 仲間たち

「だめ人間」の仲間たち phaさん

1.「ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法


ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

 

日本一有名なニートとして知られる

京大卒ニート(元)・phaさんの著作である。

 

>神経質で自意識過剰で

>粘着質で内気で内向性。

 

>だから学校や会社のような

>「集団生活・タテ社会・ムラ社会」、

>対人ストレスが大の苦手。

 という筆者と、phaさんには、通じるところは多い。

 

f:id:tomizaki:20180628082333g:plain

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

・人と話すのが苦手

・学校や会社に通うのが苦手

・「学校や会社に通い、妻子を持ち、出世する」

 という世間一般の「共同幻想」を受け入れられない。

・「病気だ」というと動かないことにも理解されるが、

 「だるい」というと理解を得られない。

 だが「だるい」という感覚は、もっと尊重されるべきだ。

 という趣旨の、

phaさんの「つぶやき」は、

重ねて言うが、筆者と通じる。

f:id:tomizaki:20180628082412g:plain

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さらにニートというか、

>「だめ人間」が生きていくための、具体的方法

も本書では語られている。

 

このブログの「Xクリーマー」コーナーでも、

>「だめ人間」が生きていくための、具体的方法

を語っている。

だが、それが「フェチ向け動画」の制作という、

「普通じゃない」シロモノなのは、

実は本書を意識してのことだ。

 

つまり

>「だめ人間」が生きていくための

>「普通」の方法は

>本書「ニートの歩き方」に詳しく書いてある。

だから、「普通」の方法ついては、

「本書を先に読み、参考にしてほしい」ということだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ただしphaさんが手がけている分野

例えば「プログラミングで収益」というのは、

「ゲーム感覚で受験勉強したら京都大学に入れた」という、

天才肌のphaさんだからできることだ。

平凡な能力の人には難しいはず。

 

さらに、むさ苦しい男と同居に近い状態になる、

シェアハウス生活にも、

phaさんは、適応することができる。

 

鶴見済さんと同じで、やはりphaさんも、

筆者のような「単なる『だめ人間』」とは、

訳が違うのだ。

 

本書を読む際は、

そこを念頭に置く必要がある。

 

 

~次回に続く~

 

 

 

 

 

 

 


2. phaさんの著作を一挙紹介。

 

日本一有名なニートと呼ばれる、

京大卒ニート(元)・phaさんの著作を

今回は一挙に紹介する。

 

 

「『だめ人間』の思想的背景」は、

この一連の著作にて、

一通りカバーされていると感じる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない (幻冬舎文庫)

しないことリスト


 


移動時間が好きだ (幻冬舎plus+)

 


フルサトをつくる 帰れば食うに困らない場所を持つ暮らし方

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

ところで

>「『だめ人間』の思想的背景」は、

>phaさんの著作にて、一通りカバーされている。

と書いた。

 

 

ならば!

>「『だめ人間』の視点から語る」

と言う、

このブログの、さらには、ここの筆者の

「存在価値・存在理由」は、

一体どこにあるのか?

 

 

それは2つあります。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まず一つは、

>「単なる『だめ人間』」が、

>会社に通わずに生活費を得る具体的方法

を解説することだ。

 

         ◆

 

 

phaさんにしろ、鶴見さんにしろ、

確かに「だめ人間」なのかもしれないが、

同時に天才肌の人物でもあり、

「単なる『だめ人間』」では無いことが分かる。

 

たくさんの著作を出していることからも、

また、その経歴からも、それは分かる。

 

         ◆

 

しかし筆者は、

まごうかたなき「単なる『だめ人間』」だ。

 

すなわち「だめ」な上に、

平凡な能力しかないのである。

 

         ◆

 

 

そんな人物でも、

会社に通わずに、細々と生活費を得て、

ゆっくり暮らしているのだ。

f:id:tomizaki:20180630154055g:plain

 

ならば、その具体的方法を、

詳しく解説するのは、

「存在価値・存在理由」があると言えるはず。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

さらにもう一つは、

生きにくさを抱えた「だめ人間」ゆえの

「怨念」を吐き出したい、ということだ。

 


この世で幅を利かせているのは

「集団生活大好きっ子」 だ。

体育会系とか、学校の教師とか。

 

 

神経質で集団生活・対人ストレスに耐えられぬ

自分たち「だめ人間」を嗅ぎつけると、
彼ら「集団生活大好きっ子」の多くは、
「以下の趣旨の発言」を、口から吐き出す。

f:id:tomizaki:20180630154134g:plain

 

 

 

そうした連中に

 

f:id:tomizaki:20180630154413g:plain

と叫びたい。

 

 

それもまた

「存在価値・存在理由」があると言えるはず。

(お願いだから共感してよ(´・ω・`))

 



 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

というか

枯れ木も山の賑い

という言葉もあるではないか。

 

「存在価値・存在理由」がイマイチでも、いいじゃん!

そもそも、それが「だめ人間」というもののはずだし。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

まあ自分語りが長くなったが、

 

「『だめ人間』の思想的背景」は、

Phaさんの一連の著作にて、

一通りカバーされていると感じる。

 

「だめ人間」の仲間たち phaさん 完  

 

 

「だめ人間」の仲間たち

1.「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」
〜前編〜


2.「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」

〜中編〜 


3.「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」
〜後編〜 


4.鶴見さんの著作を一挙紹介!


5.鶴見さんの著作を一挙紹介! 

〜90年代編〜 前編


6.鶴見さんの著作を一挙紹介!

〜90年代編〜 中編 

7.鶴見さんの著作を一挙紹介!

〜90年代編〜 後編 ←New 

 


 1.「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」
〜前編〜

 「だめ人間」の仲間たち。
その第一弾といえば、
やっぱ鶴見さんですね。


鶴見さんの90年代前半のミリオンセラー
完全自殺マニュアル」以来、
「だめ人間」な筆者が共感・支持するところの多い
物書きといえば、鶴見さんが最初に挙がる。


0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方

その鶴見さんの最新作が、本書である。

 

 本書を一言で言うと、

f:id:tomizaki:20180505041352g:plain


そういった「こだわり」を感じる内容だな、
と感じた。

 

〜次回に続く〜

 

 

 

 


2.「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」
〜中編〜

 

「前編」での

f:id:tomizaki:20180508160855g:plain

とは? より詳しく解説する。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
本書「0円で生きる」に挙げられた具体的方法、
「貰う」「シェアする」「拾う」「元手ゼロで稼ぐ」「無料の公共サービス」「自分で栽培した作物を食す」を一読し、筆者は、、こう感じた。

 

f:id:tomizaki:20180508160950g:plain

「楽」とは単純に「労力が少なくて済む」との意味もあるが、
「だめ人間」的に楽、との意味も大きい。

 

すなわち「だめ人間」が苦手な
「集団生活・タテ社会・ムラ社会
そこで受ける対人ストレス」が少なくて済むから楽だ、ということだ。

 

この点は、本書内で鶴見さんも、十分に留意しているが、
本書で挙げられた方法は、
どうしても「ムラ社会的しがらみ」が避けられぬものも多いゆえ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
つまりは、こういうことだ。
鶴見さんが、本書「0円で生きる」で見せる姿勢は以下だ。

f:id:tomizaki:20180508161136g:plain

そのためなら、ある程度の「ムラ社会」も、「受忍限度」とする。

 

それに対して筆者は

f:id:tomizaki:20180508161204g:plain

しか頭にない!
そのためなら、資本主義だろうが何だろうが利用する!

 

ということだ。

〜次回に続く〜

 

 

 

 


 

3.「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」
〜後編〜

鶴見さんが「0円で生きる」で語るのは

f:id:tomizaki:20180519212017g:plain
そのためなら、ある程度の「ムラ社会」も「受忍限度」とする。

 

それに対して筆者は

f:id:tomizaki:20180519212036g:plain

そのためなら、資本主義だろうが何だろうが利用する。

 

前回は、ここまで書いた。

 

この違いの背景は、以下が背景にあると思われる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
鶴見さんという人は、
学校や会社のような
「集団生活・タテ社会・ムラ社会」が苦手だと言う。
その点では筆者と同じ、「だめ人間」の仲間である。

 

だがしかし、
・中高生時代は「運動部」に所属し、
・その後、なんと「東大」に進み社会学を学び、
・90年代前半には100万部を超えるミリオンセラー
 「完全自殺マニュアル」を当て、億という金を得る
という経歴がある。
要は「単なる『だめ人間』」とは、訳が違うのだ。

 

対して私・とみざきくんは、
まごうかたなき
「単なる『だめ人間』」である!

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
前述の違いは、
そうした人としてのレベルの違いからくる
「志(こころざし)」の差が
如実に現れた結果といえよう。

 

〜次回に続く〜

 

 

 


4.鶴見さんの著作を一挙紹介!

 

続いて、
90年代から執筆活動を続ける、
鶴見さんの著作を
全て紹介する。
ーーーーーーーーーーー
神経質で自意識過剰で
粘着質で内気で内向性。


だから学校や会社のような
「集団生活・タテ社会・ムラ社会」、
そこで受ける
対人ストレスが大の苦手。


>そんな「だめ人間」が
>楽になるには、どうすれば良いか?
>楽になるための、具体的処方箋は?

90年代から現在まで、
鶴見さんの著作のテーマは、この一点に集約される。

ーーーーーーーーーーーーーーー


すでに紹介した
2018年6月時点の最新作。


0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 


脱資本主義宣言―グローバル経済が蝕む暮らし

 

資本主義が、「だめ人間」に向ける顔は
3つあると感じる。

 

                                 ◆
一つは「ドリル」
>ケツを叩いて勉強や仕事をやらせること
という趣旨(厳密には少し違うが、鶴見さんの著作内では、このニュアンス)。

 

                                 ◆


しかし資本主義とは、「ドリル」のような
「だめ人間」的に嫌なもの、ばかりではない。

                                 

 もう一つは「多様性」
すなわち筆者のように、「フェチ向け動画」を販売して細々と生活したり、
鶴見さんのように、「自殺のやり方の本」で億という金を稼ぐといった、
「ふざけた」生活が可能になるのは、
資本主義がもたらす「多様性」のおかげである。

 

                                   ◆
最後の一つは「公正さ」
すなわち「多くの人に支持された=金を出すに値するとされた」ものが
多くを得る、という「公正さ」
資本主義の一面だ。

 

例えば、
「『エライ人』が読まれるべき本を決める」という
不公正なシムテムのもとでは、
完全自殺マニュアル」などという本は、
絶対に世に出なかったはず。

 

「多くの人に支持された=金を出すに値するとされた」ものが多くを得る、
という「公正さ」があればこそ、
同書がミリオンセラーになり得たのだ。

 

                                   ◆


ここで、ようやく「脱資本主義宣言」に触れる。

 

資本主義が、「だめ人間」に向ける顔は
「ドリル」のような嫌なものも、確かにある。

 

だが「多様性」「公正さ」といった、
場合によっては、「だめ人間」が生きやすくなるものも、
またあるのだ。

 

なので、タイトルの通り「脱資本主義」を標榜する本書への、
筆者の「共感度」は、50%ほどである。

                                   

                 ◆
とはいえ、
>「だめ人間」が
>楽になるには、どうすれば良いか?
それを模索している点では、筆者も鶴見さんも同じである。

 

よって「脱資本主義宣言」の処方箋が、
「ハマる」人も多いはず。
本書を紹介する意義も、そこにある。


次回は、「90年代」の
鶴見さんの著作を紹介します。

 

〜次回に続く〜

 

 

 

 

 


5.鶴見さんの著作を一挙紹介!
〜90年代編〜

 

続いて、
鶴見さんの
90年代かの著作を、
全て紹介する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー


レイヴ力―rave of life (単行本)


>世の中で「やらなきゃならない」と言われていることの大半は
>実は「やらなくても、どうということはない」ことばかりだ! (要約)
本書は「対談」が中心の内容だが、
その中にあった、この発言。
筆者としては特に注目したい。

 

                                   ◆


学校・会社・集団生活・タテ社会・ムラ社会の中では
「集団生活大好きっ子」が幅を利かせている。


彼らは「自分の個人的好み=集団生活」をルールブックに書き込み、
しかるのちに、

>ルールを守れぇ!
と叫ぶ。


「だめ人間」の生きにくさの原因の一つである、この行為。
そこを鋭く切る一言として
>世の中で「やらなきゃならない」と言われていることの大半は
>実は「やらなくても、どうということはない」ことばかりだ! 
を特筆する次第だ。

 

                                   ◆


ちなみにタイトルにある「レイヴ」とは
「野外のダンスパーティー」のこと。
生きにくさへの処方箋として、
鶴見さんが当時、よく触れていた。

 

※なお本書は2000年代初期の発行で、
厳密には「90年代」発行ではありませんが、
90年代の、一連の鶴見さんの著作の流れの中にある書なので、
「90年代の著作」として分類します。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


檻のなかのダンス

 

前述したように
資本主義が「だめ人間」に向ける顔は、
3つある。

「ドリル」「多様性」「公正さ」だ。

 

                                   ◆


本書は、そのうち「ドリル」への批判、
すなわち
>資本主義がもたらした「ドリル」によって
>我々が生きにくくなっている!
という主張がメインとなっている。

 

したがって前出の「0円で生きる」「脱資本主義宣言」より
筆者の共感度は、本書の方が上である。


つまり
>資本主義のもたらすものの中の
>「だめ人間」にとって苦痛な箇所である
>「ドリル」批判に焦点を絞る内容
だからだ。

 

                                   ◆


例えば、
>産業革命以後の「学校」とは
>「工場労働者養成プログラム」である!
というのは、社会科学の常識である。

 

「すべての子どもに教育を!」という美名の陰に
・時間を守る ・命令に従う ・反復作業を叩き込む
という「工場労働者養成プログラム」が実施されてきた。

 

これこそ、まさしく「ドリル」そのものなのだが、
本書では、
現代社会の、こうした「生き苦しさ」を切ることに、
重点が置かれている。


〜次回に続く〜

 

 

 

 


 6.鶴見さんの著作を一挙紹介!
〜90年代編〜 中編

鶴見さんの
90年代かの著作の紹介。
中編です。
ーーーーーーーーーーー


無気力製造工場


いわゆる「中二病」っぽいタイトルの、
鶴見さんが、
あちこちの雑誌に執筆した記事を集めた本。

                                   ◆

 

本書に収録の記事で、
個人的に注目の記事
>就職試験に落ちるヤツは「人間失格
と説く一節です。

 

        〜就職試験に落ちるヤツは「人間失格」〜

      >就活で求められるのは「積極性」「協調性」だ。
      >じゃあ「消極的で友達もいない人 」↓

      f:id:tomizaki:20180609043707g:plain

      >は、どうなるのか?
      >簡単だ。そんな人は、いらないんだ。
      >もし、あなたが就活で全敗したら、
      >もう世の中で必要とされていないと思った方がいい。

      >就職試験に落ちるヤツは「人間失格」。
      (大意 本文そのままの引用ではない)

 

 個人的には、いちばん「ツボった」一節です、

 

                                   ◆


念のため言っておくが、
ここで鶴見さんが言わんとすることは、
「この文章そのままの意味」では無い。


>「積極性」「協調性」という類の「前向き」価値観を強要される。
>そんな、この社会の「生き苦しさ」を皮肉る。
というニュアンスが込められているのだ。

 

鶴見さんのスタンスを知る人には、これは明白なことだが、
初めての方が「文章そのままの意味」に捉えないよう、
念のため。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

 


人格改造マニュアル


神経質・自意識過剰・粘着質。
だから学校や会社のような
集団生活・タテ社会・ムラ社会
対人ストレスが大の苦手。


>そんな人がラクになるために

>「クスリ」を使おう!
というコンセプトの本が、これだ。

 

                                   ◆


病院の精神科で出るクスリから、
カフェインのような手に入りやすいもの、
さらにはクスリを使わない「森田療法」も紹介されている。


なお本書にはラクになるツールとして、
覚せい剤」も紹介されている。

だが、この本は前述
の通り、90年代のものである。
現在では
鶴見さんは、覚せい剤の使用に否定的であると聞いた。
いわゆる「マイノリティ」にシンパシーを感じる筆者も、
さすがに「覚せい剤」は危険すぎると述べておく。

 

 

                                   ◆


さて本書がきっかけで、
筆者も精神科で、あれこれクスリを処方してもらった。
ドグマチールレキソタンアナフラニール
アモキサンソラナックス
いろいろ試した。

 

その結果だが、やはり
>「根本原因」を取り除かねば、ラクにはなれない
と分かった。

 

「根本原因」とは、
「学校・会社・集団生活・タテ社会・ムラ社会・対人ストレス」である。
これらをを取り除かず、「クスリ」やっただけでは、
とうていラクにはなれない。

 

                                   ◆


だが筆者は本書を評価する。
なぜならば!

 

筆者が「良い言論人」「悪い言論人」を区別する基準は以下だ。

f:id:tomizaki:20180609044258g:plain


「悪い言論人」のほうは、
いわゆる「保守派」言論人に多い、
日の丸・君が代とか、その手の価値観を叫ぶ連中が、その見本だ。

さらに、いわゆる「おたく系」言論人に多い、以下のタイプも、その見本だ。
     >大人になれぇ! 社会に適応しろぉ!
     と、やたらに他人に説教したがる。
     だが実は
     >自分の同類を叩いて
     >自我治療しているだけ
「おたく系」言論に詳しい人なら、周知の事実のはず。

 

だが本書からは、
「良い言論人」の仕事がうかがえる。
>生きやすくなるための「情報」を、なんとか提供しよう!
という、
鶴見さんの悪戦苦闘が刻まれている。

 

「具体的にクスリが役に立つか否か」ではなく、
筆者が本書を評価するのは、つまり、こういうことである。


本書が「生き苦しさ」の一助になる人は、多いと思う。

 

〜次回に続く〜

 

 

 

 

 

 

 


7.鶴見さんの著作を一挙紹介!
〜90年代編〜 後編


ーーーーーーーーーーー

 


ぼくたちの「完全自殺マニュアル」

完全自殺マニュアル」の読者からの
お便りを集めた一冊。
>イエー! テメーが死ね!
という「おふざけ」から
自分の「生き苦しさ」に向き合ったお便りまで、
あれこれと紹介している。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


完全自殺マニュアル


100万部を超える
90年代前半のミリオンセラー。
鶴見済という書き手のスタンスが
広く世に知られた一冊と言える。


         ◆

 

本書は確かにタイトル通り、
「自殺の方法をまとめた本」である。
「首吊り」「飛び降り」「入水」「感電」なと。


だが、それは「表面的な評価」でしかない。


     >「強く生きろ!」という価値観が幅を利かせている世の中は、
     >「息苦しい」。「息苦しく」て、生き苦しい。
     >だから「いざとなったら自殺するのもアリ」
     >という選択肢を加え、ガス抜きをして、
     >「少しは生きやすくしよう」というのが、本書の本当の狙いだ。
      (要約。本文そのままの引用ではない。)

「あとがき」にある一文だ。


単なる猟奇趣味ではなく、
心のケア、メンタルケアを
志向したのが本書だということが、
ここから、うかがい知ることができる。
        

 

         ◆

 

筆者個人が本書でツボった箇所は、
漫画家・山田花子

自殺直前日記 改

の飛び降り自殺に触れた一節だ。


  >暗かったり内向的だったり、
  >物事をテキパキとできなかったりする人は、
  >この日本の世の中で生きていくのに適さない。
  >山田花子も静かに消えていったわけだ。

乾いたタッチの文章で
「生きにくい人」の生きにくさを喝破する。
まさしく当時の鶴見さんの文章といったところだが、
これって、モロに筆者自身に当てはまる。

 

         ◆

 

実質的な初著作である完全自殺マニュアルから
最新作の「0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方」まで、
もう20年以上が過ぎた。


だが鶴見さんの著作の「根本」は、
この20年以上もの間、
一本の糸でつながっている。


   >神経質で自意識過剰で
   >粘着質で内気で内向性。

   >だから学校や会社のような
   >「集団生活・タテ社会・ムラ社会」、
   >そこで受ける対人ストレスが、とにかく苦手。

   >そんな「生きにくい人」「だめ人間」が
   >少しでも生きやすくなる処方箋を模索する。


その「処方箋」の具体的内容は変わっても、
この「根本」だけは、ずっと変わらない。
筆者は、そう感じる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「『だめ人間』の仲間たち 鶴見済さん」 完